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ご依頼作業:MercedesBenz AMG C63S Coupe(C205後期モデル) 室内異音低減作業 その③

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

昨日の夜、仕事が終わり家に帰りましたら、妻が『見て見て~』というので近付いてみると・・・

自宅のリビングにある観葉植物のカジュマルの葉っぱが『♡』でした。

このカジュマルは購入してから10年程経っており、随分大きく成長をしておりますが、カジュマルからの『ありがとう』のメッセージなのかと嬉しくなりました。

カジュマル君(さん?)、こちらこそ和ませてくれてありがとう!

さて、全4回に渡り、埼玉県にお住まいのお客様からご依頼を頂きました、MercedesBenz(メルセデスベンツ) AMG C63S Coupe (W205後期モデル)の室内異音低減作業の様子をご紹介しております。

前々回にサンルーフ及び運転席廻りの作業の様子、前回にセンターコンソール廻りの作業の様子をご紹介致しましたが、今回は3回目となるその③としまして、助手席側ダッシュボード内部及びサイドシル廻り、助手席ドアにおいて異音低減作業を行いました際の様子をご紹介致します。

前回までの異音処理で、かなり異音を抑えることが出来ましたが、段差を通過する際に助手席側ダッシュボードあたりから何かプラスチックの様なものが当たる音がしておりましたことに加え、ざらついた路面を通過する際に助手席側ドア辺りからビビリ音が少し出ておりましたので、助手席側ダッシュボードと助手席側ドア辺りの異音対策を行うことにします。

では早速ダッシュボード内部の状態確認から入りますが、助手席側ダッシュボード内部を確認する為には、グローブBOXを外す必要があります。

グローブBOXを外すには、ダッシュボード側面のカバーを外す必要がありますが、カバーを外すと早速異音に繋がりそうな、裸で固定もされていない配線を発見。

ドライブレコーダーの配線ですが、足元ガーニッシュに向けて配線が伸びていますので、ダッシュボード内部の確認及び異音対応と共に、後で対応することにします。

ということでカバーで隠れている固定ボルト1カ所、グローブBOX蓋を開けて、固定ボルトを5カ所すと、グローブBOXそのものが外れます。

そして、早速内部を確認しますが、パッと見たところ明確に異音に繋がりそうなものが見当たりません。

しかし、しっかりと奥まで確認をしましたところ・・・

奥にあるカプラーが一つ遊んでおり、ちょうどエアコンのエバポレーターに触れて音が出ておりました。

このカプラーは挿入する箇所がありましたがその先に端子が来ておりませんでしたので、使用していないカプラー(仕様によっては使うのだと思います)なのだと思いますが、せめて固定をしておいて欲しいものです。。。

ということで、遊んでいるカプラーをタイラップで固定して音が出ないようにしました。

助手席側ダッシュボード内部から出ていた異音はほぼこの遊んでいたカプラーによるものに間違いないと思いますが、念のために、各配線を束ねることに加え、接触しても音が出ない様に処理をしておきます。

これにて助手席側ダッシュボード内部の異音処理は完了です。

続いては、先程も触れました、助手席足元ガーニッシュ付近の異音対策に入ります。

画像の様に、助手席Aピラーから足元ガーニッシュ内のヒューズBOXに向かってドライブレコーダーの電源線やリアのドライブレコーダーへの配線などが通してありましたが、全て異音処理はされずそのまま垂らされた状態です。

これでは振動で異音が出てしまいますので、各配線の固定を行うと共に、異音が出ないように処理を致しました。

また、不覚にも写真を撮り忘れましたが、サイドシルガーニッシュ内のリアドラレコ配線からも音が出ているかもしれない為、サイドシルガーニッシュを外して、異音処理をしておきました。

以上で助手席側ダッシュボード内部及び助手席側足元周辺の異音処理は終了ですので、グローブBOX及び足元ガーニッシュ周辺を全て元に戻して完了です。

以上、ここまで、運転席側ダッシュボード内部、センターコンソール内部、そして今回の助手席ダッシュボード周辺及び足元ガーニッシュ周辺の対応を行って参りましたが、この時点で試走を行いますと・・・

ビビリ音は綺麗に無くなりました!

このW205系のCクラスは内装全般の建付け剛性が低いことに加え、本車両はAMG車両でサスペンション及びブッシュが硬い為、路面の段差を通過する際には内装全体が動いてしまうことによる『ビシッ』という構造上の異音はどうしても発生してしまいますが、お客様がお困りになっておりました通常走行におけるビビリ音に関しては、ほぼ取り除くことができました。

ビビリ音が無くなりますと、気持ち良いだけでなく、車体の剛性が上がった様に感じるのですから不思議なものです。

この時点で、現状の試走において発生していたビビリ音や異音の類は無くなりましたので、異音処理は終わりにしても良いのですが、お客様から頂いたメモには『助手席ドアからの異音』という記載がありましたので、せっかく埼玉県からお越し頂いたのですからやれる対応は全てさせて頂こうと思い、ドアライニングを外してドア内部の確認を行うことにします(この時点では先述しました助手席側の配線による異音だと予想していました)。

ドアライニングはボルト2カ所を外せば、国産車同様にクリップで固定されているだけなので、内装剥がしを用いてクリップを外していき、スピーカー配線やドアノブワイヤーを外せば容易に外れます。

ドアパネル側を確認するとハーネスが通っていますが、内装と違い、各部固定されており、TESAテープでしっかりと異音が出ない様に処理されています。

これは問題なさそうということで、続いて、ドアライニング側を確認しますと、音の発生しそうな箇所を発見。

白いカプラーが固定されておらず遊んでおり、ドアライニングのプラスチックに当たって音が出ています。

これではカーブなどで横Gがかかった際に振動が加わるといった条件によっては『コツコツ』と音が出そうですので、カプラーにエプトシーラーを巻いて異音が出ない様にしました。

あとは特に気になる箇所はありませんでしたので、外した時と逆の手順でドアライニングを元に戻せば完了です。

これで、もう助手席側ドアからの異音も発生しないと思います。

ということで、運転席側ダッシュボード内部、センターコンソール内部及び周辺、そして助手席ダッシュボード周辺及び足元ガーニッシュ周辺のビビリ音等異音に繋がる部分の処理を行ってきたことで、ビビリ音の発生は抑え込むことが出来ましたが、よ~く耳を凝らすと、鋭い段差を通過するときに限りますが、先にも少し述べました内装全体が動くことによる『ビシッ』という音に交じり、頭上(オーバーヘッドコンソール辺り)から『ピチッ』という音がします。

この音は恐らく配線によるものだと考えられ、配線の音であれば対応ができますので異音処理としては最後となるオーバーヘッドコンソール辺りの異音処理を行うことにしました。

このオーバーヘッドコンソール辺りの異音処理作業の様子は次回にご紹介致します。

では、失礼致します。

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