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ご依頼作業:MercedesBenz AMG C63S Coupe(C205後期モデル) 室内異音低減作業 その①

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

本日から9月に入りました。

まだまだ暑い日が続く様ですが、今朝は少し涼しさも感じることができ、秋が少しづつ近付いていることを実感しております。

さて、先日では御座いますが、夏真っ盛りの8月19日~8月21日におきまして、MercedesBenz(メルセデスベンツ) AMG C63S Coupe (W205後期モデル)の室内異音低減作業を実施致しましたので、4回に分けてその作業の様子をご紹介して参ります。

お客様よりはじめてご連絡を頂きましたのは、7月の中旬で御座いましたが、最近ご購入されましたMercedesBenz(メルセデスベンツ) AMG C63S Coupe (W205後期モデル)におきまして、走行中の室内異音に大変お悩みとのことで、なんとか異音を低減して欲しいと弊社にご相談を頂きました。

お客様のお住まいが埼玉県と大変遠方であることに加え、『異音』というものは原因究明や対策が難しく、低減のお約束が難しい作業で御座いますが、気が滅入ってしまう程お困りにも関わらず、他のお店の対応が消極的で『藁にもつかむ想いで』との内容で御座いましたので、何とかお客様のお悩みを解決させて頂きたいとの想いから、この度作業をさせて頂くこととなりました。

この『異音』というものは本当に気になりだしたら気になるもので、楽しいドライブを阻害するものだと私も強く思います。

しかしながら、異音というものは反響して発生箇所を特定できなかったり、温度や湿度により発生したりしなかったり、更には対策をしても低減できなかったり・・・と時間がかかる大変難しい作業ですので、なかなか真剣に異音と向き合ってくれるディーラーやお店が少ない事実が御座います。

従いまして、この度におきましても、予めその旨をご説明をさせて頂きまして、ご納得を頂きました上でで御座いますが、できることは全てさせて頂きますというお約束のもとで、埼玉県からという大変遠方からとはなりますが、3日間のお時間を頂きましてご入庫頂きました。

早速、お客様がご来店頂きましたところで(前日の夜中3時に埼玉県をご出発されたとのことです、本当にありがとう御座いました)、同乗走行にて室内異音発生箇所の確認を行いましたが、『異音あるある』で同乗走行の際にはお客様が悩んでおられる箇所からの異音の発生はありませんでした。。。

しかし、その同乗走行の際に、サンルーフから異音が出ていたことは確認できましたことに加え、予めメールにて、異音の気になる箇所をメモしておいて頂く様にお願いをしておりましたので、同乗走行を終え、そのメモ内容などからおおよその予想を行い、お客様に作業予定内容をご説明させて頂き車両をお預かり致しました。

ちなみにで御座いますが、今回作業をさせて頂きます、W205系のAMG C63Sは、足廻り及びブッシュが硬く、特にリアのサブフレーム廻りのブッシュが極めて硬い様(もしかしたらリジッドかもしれません)で、内装異音に関しましては厳しい環境であると感じました。

ということで、早速異音低減作業に入ります。

異音は室内の温度や湿度によって、また路面状況によって発生したり、しなかったりしますが、お客様の聞き取りにおいては、涼しい状況の方が異音が気になるとのことでしたので夕方に異音確認を行うこととし、まずは異音が確認できているサンルーフの異音対応から進めます。

走行中に、サンルーフ部分から『カチカチ』という異音が絶えず発生していましたが、こういった異音はゴムとガラスが擦れて音がなることが多い為、まずは余分な油分を除去して試走を行いましたが、少し低減はできたもののまだ音がしておりました。

油分除去で異音が少なくなったということは、動きが小さくなれば異音が低減できるということになるので、今度はサンルーフの建付け調整を実施し、少しゴムとガラスの当たりをきつくする方向に調整しましたところ、ピタリと異音は無くなりました。

まずは、大きな異音を一つ解決できました。

そして、サンルーフの調整が完了した時点で既に夕方となっており、涼しくなってきましたので、改めて試走を行いましたところ、サンルーフの異音が無くなったことも相まって、少し路面の悪い箇所を走ると、センターコンソールを中心にダッシュボード廻りの色々な箇所からビビリ音が聞こえてきます。

何かが硬いものが当たって発生するビビリ音や、素材が擦れることで発生するビビリ音が混ざり合って発生している様子でしたので、ダッシュボード廻りの内部を確認して、音の発生する要因探しを始めます。

まずは、運転席側のダッシュボード内部を確認します。

ダッシュボード内部を確認する為に、側面のカバーを外してアクセスします。

アクセスする為にヒューズBOXを外すと・・・

早速、裸のハーネスがあり、振動で音が出そうですので、ハーネスを固定することと、内装に接触しそうな部分をエプトシーラーにて対応します。

続きまして、内部を確認しますが、内部に吸音材の様なものが詰め込まれていました。

後でお聞きしましたところ、他店で異音低減の処理をして頂いたとのことでしたので、その時に施工したものだと思いますが、さすがに吸音材を詰めるだけでは異音は無くなりません。

異音の対応は、異音が発生している原因を突き止めて対処しないと無くならないものです。

吸音材を取り出し、内部を確認していきますが、手前のハーネスをゆすると、プラスチックと当たって音が出ますし、奥の樹脂パーツを手でゆすると『カチカチ』と大きな音が発生しています。

そこで、パーツをばらしていき音の発生元を探していくと・・・

写真中央のダクトがフレームと接触しており、音が発生しておりましたので、音が出ない様に処理をして・・・

手前のハーネスも異音が出ない様に処理をしました。

その他は、音の出そうな部分はありませんでしたので、全てを元に戻して、運転席ダッシュボード内部の処理は完了です。

あとは、ステアリングコラムカバー下側のこのハーネスからも『コツコツ』と音が出ていましたので、異音処理をしておきました。

この時点で効果確認の為に一度試走しますと、運転席側からの異音はほぼ無くなりましたが、やはりセンターコンソール内部からの音が大きいので、続いてはセンターコンソールを外して内部の確認、異音処理に入りますが、このセンターコンソール内部で大きな異音の原因を発見することとなります。。。

が、センターコンソール内部処理含め、以降の作業の様子は次回にご紹介して参ります。

では、失礼致します。

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