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ご依頼作業:Mercedes AMG GLB35 室内異音低減作業 その②
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、大阪府にお住まいのお客様よりMercedes AMG GLB35の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、前回より4回に分けて、以下の箇所における異音低減作業の様子をご紹介しております。
①助手席側Bピラーからのビビリ音
②運転席側、助手席側Dピラーからのビビリ音
③テールゲートからのビビリ音
④運転席側、助手席側ドアからの軋み音
⑤助手席側Aピラー、ダッシュボード側面からのビビリ音
⑥エンジンルームからのコトコト音
前回は異音対策作業その①としてBピラーから発生していたビビリ音対策の様子をご紹介致しましたが、今回はその②としまして、②運転席側、助手席側Dピラーからのビビリ音、③テールゲートからのビビリ音に対しての異音対策作業の様子をご紹介致します。
※前回の作業はこちら ⇒ AMG GLB35異音対策作業その①
では早速作業のご紹介に入りますが、まずはDピラーにおいても特に音の大きいビビリ音が出ておりました助手席側Dピラーから作業を開始します。
このDピラーからは、劣化したザラザラした路面を走行しました際に『ビリビリビリ』とかなり不快なビビリ音が発生しており、手で軽く叩くとDピラー内部と前方から同様の異音が発生しております。
そこで、Dピラーを取り外して確認する為に、ラゲッジライニングから取り外していきます。
Dピラーライニングが外れましたので、音が出そうな部分を確認すると、いかにも音が発生しそうな箇所がありました。
この返しの部分がボディーに差し込まれる形になりますが、差し込んでみるとガタがあり、手で叩くとビビリ音が出ますので、この部分にエプトシールを貼り、異音止め処理を行います。
加えて、助手席側Dピラー部分にはリアドラレコの裸の配線が遊んでおり、この配線がDピラーにあたって音が出ていた様です。
従いまして、配線に関してはTESAテープにて異音処理を行いました。
これでビビリ音は解消するはずですが、その他、異音が出る箇所が無いか確認を行いましたところ、純正配線が裸のまま遊んでいる箇所もありましたので、念のため対応しておきました。
異音処理が完了しましたら、内装を元に戻します。
この状態で試走を行いましたところ、無事に助手席側Dピラーからのビビリ音は解消しました。
これで、対処方法はわかりましたので、続いて同じくビビリ音が出ていた運転席側Dピラーの異音処理を行います。
運転席、助手席側共にDピラーの対策を行った上で改めて試走を行いましたところ、Dピラーからの異音は完全に解消しましたので、随分と静かな車内になりました。
この時点で路面の劣化したザラザラ路面を走行しても後部からの異音は発生しなくなりましたが、段差を通過した際にまだラゲッジルームからビビリ音が発生しており、その発生箇所がテールゲートからとわかっておりますので、続いてテールゲートの対応に入ります。
テールゲートライニングを手で叩くと、ライニング上部からビリビリと大きな音がしますので、取り外して確認します。
ライニング上部が段差での衝撃でボディーに接触し音が出ている様ですので、接触部分にエプトシールを貼り、音止め処理を行いました。
この状態でライニングを元に戻し試走を行いましたら、テールゲートからのビビリ音も無事に解消です。
これにて、お客様が大変お困りであったラゲッジルームからの異音が無くなり、実際にかなりの変化を感じることができます。
入庫した際は、路面の劣化した道を走行した際や段差通過時にラゲッジルームから剛性感を損なう様な不快な音が発生しておりましたが、Bピラーの異音対策結果も含めて、かなりの乗り味の向上も感じることができる様になりました。
人間は『ビリビリ』といった音や『バシャン』といった音が聞こえると剛性感の低下を感じて、乗り味の低下と感じてしまうのだと思います。
逆に、この状態でようやく本来のメルセデスの持つしっかりした剛性感を感じることができる様になったと言えます。
次回は、お客様がお困りでありました最後の異音箇所であります、ドアからの軋み音対策の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。