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ご依頼作業:LAND ROVER DEFENDER 90 室内異音低減作業 その③

TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。

この度、大阪府にお住まいのお客様より LAND ROVER DEFENDER 90 の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、4回に分けて、以下の箇所における異音低減作業の様子をご紹介しております。

①運転席ドア
②運転席、助手席Bピラー
③助手席側ルーフライニング
④運転席、助手席ラゲッジルームライニング
⑤運転席、助手席Cピラー
⑥バックドアライニング

前回はBピラー及びルーフライニングから発生していた異音対策作業をご紹介致しましたが、今回は④運転席、助手席ラゲッジルームライニング及び⑤運転席、助手席Cピラーから発生しておりました異音対策を行いました際の様子をご紹介致します。

※運転席ドアの作業はこちら ⇒ DEFENDER 90異音対策作業 その①
※Bピラー、ルーフライニングの作業はこちら ⇒ DEFENDER 90異音対策作業 その②

今回作業の様子をご紹介致しますラゲッジルームから発生していた異音に関しましては、お客様もお困り事象として訴えておられた箇所で、鋭い段差を通過するごとに『バシャン』という質感の低下を招く様な低級音が発生しておりました。

そこで、異音の発生箇所を確かめる為に各部を手で叩きながら確認していくと、ラゲッジルームライニングに取り付けられている各種樹脂パーツ、そしてCピラーライニングの固定が甘く、走行中と同じような音が発生することが確認できましたので、これらの部品が段差通過時の振動で異音を発生させていたと考えられます。

従いまして、各パーツを取り外して対策を行っていくこととなりますが、まずはライニングに固定されている各樹脂パーツとラゲッジルームライニングの後端部分を取り外した後にCピラーライニングまで取り外して順次対策を行って参ります。

まずは、取り外したCピラーライニングを確認致しますと、運転席側のみ既に他のショップ様による対策作業が施されておりましたが、残念ながらあまり効果的でない部分を中心に対策をされていたので、追加で固定クリップ部分やボディーに接触して異音が出ている部分に対処を致しました。

助手席側におきましては全く対策がされておりませんでしたので、運転席と同様に異音が出る部分に対して対策を施します。

この状態でCピラーライニングを取り付けましたところ、手で叩いても大きな音は解消致しましたものの、まだシートベルトガイドから小さなビビリ音が発生しておりましたので、一度取り外して対策を行います。

上記対策を運転席、助手席側共に施した上で元に戻しましたところ、手で叩いてもCピラーからの異音は発生しなくなりました。

続いてラゲッジルームライニング後端部分からの異音の対策となりますが、その前に運転席側ヒューズBOXから出ていた何かの後付け電源配線が裸のままで如何にも異音が出そうな状態でしたので対策を行います。

配線をTESAテープで丁寧に巻いた上で、純正ハーネスに沿わせて固定を行いました。

ここまでしっかりやらなくとも、配線作業の際に、どこかに固定するなどほんの少しの気遣い(費用も時間もほとんどかかりません)だけで異音は出なくなると思うのですが。。。

配線の対策が終わりましたらライニングの対策に入りますが、ライニング後端部分本体からは音が出ておらず、ライニングに付属している部品からビリビリと音が出ておりましたので、各部品を取り外して対策を行います。

上図のパーツの固定が甘く、ビビリ音が出ておりましたので、取り外して対策を行いました。

この状態で元に戻すとピタリとビビリ音は無くなりましたので、反対側も同様の対策を施します。

これでラゲッジルームライニング後端部分の対策はOKですので、ライニングを車両に取り付けてどんどん対策を進めますが、続いてはココ。


※この部分も他のショップ様による対策の跡がありますが残念ながら対策にはなっていませんでした

リアシート取り付け部付け根のカバーからも手で叩くだけで異音が発生しているので、カバーが接する部分を中心に対策を行います。

上記対策を行った上でカバーを元に戻しましたところ、手で叩いても異音は出なくなったのでOKです。

続いては運転席側にあるヒューズBOXカバーの対策を行います。

この大きなヒューズBOXカバーも固定が甘くガタガタで、手で叩くとバシャンバシャン音が出ておりましたので、対策を行います。

基本的にはガタが無くなる様に対策を施します。

対策後に取り付けを行い確認を致しましたが、ガタは無くなり、異音も発生しなくなりました。

そして、ラゲッジルームライニングにおける対策の最後は、ライニング上部に固定される樹脂パーツ達となります。

この部分には両側共に2つの樹脂パーツ(計4部品)が取り付けられており、それぞれのパーツの固定が甘く、異音が出ておりましたので、全てに対策を行います。

この部分に関しましても、他のショップ様による対策の跡があり、非常に丁寧に緩衝材が貼り付けておりましたので、ショップ様もこの部分から異音が出ていることは認識をしていた様です。

ただ、異音が出ている原因となる箇所の対策には至っておらず、その結果、対策作業は行ったものの異音は無くなっていない状態になってしまっていたのだと思います。

例えば、上記カバーに関しては、固定クリップがそもそも緊迫力が甘くなってしまっており(本車両は多数の後付け部品が装着されている為、恐らく何度も付け外しを繰り返したのだと考えられます)、固定クリップ部分から音が出ておりましたので、固定クリップそのものに対策を施しました。

また、サイドに取り付けるカバーにも多数の対策が丁寧に施されておりましたが、異音の原因は上記の上側カバーへのはめ込み部分からでしたので、はめ込み部分に対策を施しました。

上記対策を施した上で全てのパーツを車両に取り付けましたところ、手で叩いても対策も前の様な異音は発生しなくなりました。

以上、ラゲッジルーム周辺において多数の対策を施し、いよいよ試走を致しましたところ、段差を通過しても低級な異音は無くなり、無事に異音は解消致しました。

この部分からの対策効果は大きく、かなり静かになり、動的質感も確実に向上致しました。

残りは、異音の音量としては小さいものの、ラゲッジルームからの異音が無くなることで良く聞こえてくるようになってしまったバックドアライニングからの異音対策となりますが、作業の様子は次回にご紹介致します。

では、失礼致します。

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