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BMW ALPINA D3S ツーリング 室内異音低減作業 その①
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、東京都にお住まいのお客様より BMW ALPINA D3S ツーリング の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、今回より作業の様子をご紹介して参ります。
今回作業をご用命頂きましたお客様は、ラゲッジルーム、運転席廻り、センターコンソールからの異音でお困りであるとご相談のご連絡を頂戴致しました。
その中でも、ラゲッジルームからの異音は気に障る音であり、オーディオのカスタマイズを実施した後から発生している為、カスタマイズを実施したお店様にご相談頂いたものの作業を受け付けて頂けなかったとのことで、弊社にご相談、作業のご依頼を頂きました次第で御座います。
尚、ラゲッジルームからの異音が一番気になるものの、せっかくなので少しでも気になる箇所は全て対応して欲しいとのことで、お客様がお困りの箇所に加え、試走にて私が気になった異音に関しても全て対処をさせて頂くこととなりました。
ということで、東京都からご来店頂きました後、同乗走行による試走にて異音の状況を確認させて頂きましたところ、以下の箇所からの異音を確認致しました。
①テールゲート
②ラゲッジルーム
③運転席足元
④ダッシュボード
⑤センターコンソール
そこで、上記箇所における異音解消に向けて対策作業を行いましたので、作業の様子を5回に分けて順にご紹介して参ります。
今回はその①として、テールゲートから発生していた異音対策を行いました際の様子をご紹介致します。
今回ご紹介致しますテールゲートからの異音ですが、お客様はラゲッジルームからの異音とのことで一括りに認識されておりましたが、実際に試走を行いますと、テールゲートからは『ミチミチ』という音、ラゲッジルーム全体からは『カサカサ』『バサバサ』という異なる場所から異なる異音が発生しており、まずはテールゲートからの異音対策作業から始めることにしました。
テールゲートからの異音は段差を通過した際や、歩道の切り欠き部分を通過するような車体に捻じれる力が加わった際に『ミチミチ』という異音が発生しており、明らかにテールゲートライニングの中からの音でした。
そこで、本車両はバックドアのガラスハッチが独立して開閉する構造のため、そのストライカー部分を調整することで音の変化が無いか確認を行いましたところ、ストライカー調整で異音の解消はしないものの、頻度の変化が確認できましたので、キャッチ側のユニットに原因があると推測しました。
従いまして、更に原因箇所を絞り込むためにテールゲートのライニングを取り外した状態で試走を行いましたところ、やはりテールゲートに固定されているガラスハッチストライカーのキャッチユニットから音が出ていることが確認できました。
段差を通過しボディーが捻じれる様な入力が入った際にこのキャッチユニットから『ミチミチ』と音が出ており、どうも過度に力が加わることで音が発生している様でしたので、このユニットの固定を少し緩めた状態でもう一度試走を行いますと、やはり異音は全く出ませんでした。
これで異音発生原因はわかりましたので、あとは対策となりますが、入力が入っても音が出ない位置を探るために、ユニットを少しずらして固定しては試走してを繰り返し、、、
結果、異音が発生しない位置で固定することができました。
あとは取り外したライニングを元に戻していきますが、異音の原因となりそうな箇所は予め対処を行った上で元に戻していきます。
そして最後に、ライニングを元に戻した上で改めて試走を行いましたところ、無事テールゲートからの異音が解消していることが確認できました。
これでリア廻りの一つの異音は解消したものの、ラゲッジルームからの異音が発生しておりますので、次回はラゲッジルームからの異音対策作業の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。
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