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BMW ALPINA D3S ツーリング 室内異音低減作業 その④
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、東京都にお住まいのお客様より BMW ALPINA D3S ツーリング において、以下の多数箇所からの異音でお困りとのことで異音低減作業のご依頼を頂き、先日に作業を実施致しましたので、5回に分けて作業の様子をご紹介致します。
①テールゲート
②ラゲッジルーム
③運転席足元
④ダッシュボード
⑤センターコンソール
前回は運転席足元における作業をご紹介致しましたが、今回は第4回目その④として、ダッシュボードから発生していた異音対策の様子をご紹介致します。
※運転席足元における作業はこちら ⇒ BMW ALPINA D3S ツーリング室内異音低減作業その③
今回ご紹介致しますダッシュボードからの異音ですが、段差を通過する際にダッシュボードセンターの奥(センタースピーカー付近)から『チッチッチッ』という音に加え、インテリアパネルからも『キチキチ』という不快な音が発生しておりました。
そこで順次対応を致しますが、まずはダッシュボード奥から発生している異音の対策を行います。
センタースピーカーあたりからの『チッチッチッ』という音に関しては、音の感じから配線による音であると考えられ、音の発生箇所から交換作業が行われたセンタースピーカーの配線が怪しいと睨み、スピーカーを取り外して確認を行うことに致します。
スピーカーカバーを取り外して、スピーカーも取り外してみると、、、
やはり異音対策が施されていない裸の配線が出てきました。
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引き出していくと、どんどん配線が出てきます。
この配線がダッシュボードのどこかに接触して音が出ていると考えられますので、配線に対しTESAテープを巻いて異音対策を行います。
配線に対し対策を行った上で、配線を中に戻す際にも極力動かない様に隙間にきちっと入れ込むなど工夫を行っております。
そして、スピーカー及びスピーカーカバーを取り付けて試走を行いましたところ、無事にセンタースピーカー付近から発生していた異音が解消していることを確認できました。
続いては、インテリアパネルから発生していた異音対策作業に移ります。
インテリアパネルからの『キチキチ』という異音は、この車両に限らず良くある事象で、パネルの取り付け部分に対策を行うことで解消する場合は多いです。
そこで、インテリアパネルを取り外して、対策を行います。
本車両は、助手席側エアコン吹き出し口から、センターのエアコン操作パネルまで一体で非常に大きく重量もあるため、異音の発生し易い構造ではあります。
まずはインテリアパネル裏側に異音の原因となりそうな箇所が無いか確認致しましたが、各部品は遊び無くしっかり取り付けされており、配線にも丁寧に異音対策が施されている為、メーカー側が異音に対して気を使って設計していることが伺えます。
続いて対策に入りますが、今までの経験から、本車両もそうであるように、金属クリップでダッシュボードに固定される構造ですが、この金属クリップから異音が出るケースが多い様に思います。
そこで、全ての金属クリップに不織布を貼りつけていきます。
センター付近は棒状の金属が差し込まれて固定される構造ですが、同様に対策を行います。
そして、全ての固定クリップに対策を施し、パネルを車両に取り付けた上で試走を行いましたところ、、、
インテリアパネルから発生していた異音は無事に解消致しました。
これで、運転席足元からの異音含め、フロント廻りからの異音が解消し、かなり静かで快適になった印象ですが、最後にセンターコンソールからの異音対策が残っておりますので、次回にご紹介致します。
では、失礼致します。
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