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整備箇所多数 クレタホワイト HONDA BEAT 販売前メンテナンス ボディー状態確認
こんにちは。
緊急事態宣言が出て2日目ですが、私が住んでいる地域においては風景に関して特に大きな変化は無いように思えます。
通勤が徒歩の為いつも以上に観察しながら歩いておりますが、お店は営業をしているところが多く、飲食店などのにも普通にお客さんが入っています。
一つ大きく変わった風景、それは朝スーパー開店前に多くの人が並んでいる風景。
皆さん、何を求めて並んでいるのでしょうか?
さて、整備箇所多数 タフタホワイトのHONDA BEAT の販売前メンテナンスの様子をお伝えするシリーズも第4回目ですが、今回はBEATにおける錆の定番ポイントであるサイドシルの確認、バンパーを外して内部の状態確認、そしてその他部分の錆の状態確認を行った際の様子をご紹介致します。
では早速確認に入りますが、まずは見やすいサイドシル下側から。
ジャッキアップポイントを含めて全く錆は無く、擦り傷等も無い為、非常に綺麗な状態です。
続いて、サイドシルの室内側から見ます。
運転席、助手席側共に、錆の浮きも見られません。
この部分に錆の浮きが見られると、内部の錆は相当進行していると言えます。
続いては、サイドエアインテークを外してこの部分の内側を確認します。
両側共に、全く錆は見られません(助手席側の変色部分は錆では無く汚れです)。
以上、まずはBEATのウィークポイントの一つであるサイドシルの錆に関して問題無いことが確認できました。
続いては、修復歴の有無確認も含めて、バンパーを外してフレーム等の確認を行います。
まずはフロントから。
フロントバルクヘッド、サイドフレームの状態や、塗装から見ても修復歴は無く、錆もほとんど見られません。
ステーには少し錆が見られましたので、錆落としを行った上で塗装を致しました。
続いて、フロントクロスビームも錆が出やすい部分ですが、このBEATは非常に軽微な錆に留まっています。
次はリアの確認に移ります。
バンパーを外すとこの状態です。
ほとんどのBEATがそうですが、遮熱板は熱で少し退色していましたので、耐熱塗装をしておきます。
そして、遮熱板を外した状態がこちら。
リアパネルやリアフレームも全く問題無い為、リアも修復歴は無しです。
ここで1点、運転席側のリアフェンダー後端(リアバンパーを下からビスで固定する部分)に若干の歪みが見られます。
修復歴にはなりませんが、恐らく、リアフェンダーが少し押されたのだと思います。
また、ここまで外してわかりましたが、マフラーがめちゃくちゃ綺麗です。
車庫保管車両などで、たまに状態維持の為にエンジンだけをかけるということが多い大切にされてきたBEATでは、排気の水が溜まることでマフラーに錆が発生しやすいのですが、このBEATも大切に保管されてきた車両なので錆により交換したのかもしれません。
ボディーでは無いですが、リアメンバーや各アーム類もご覧の様にきちっとシャシーブラックが塗られており、綺麗な状態です。
最後に、これもBEATの錆ポイントの一つである給油口の確認です。
ここまで来るともちろんとも言えますが、錆は全く発生していません。
以上、前オーナー様からは修復歴は無いと聞いていましたが、確認結果からフロント、リア共に修復歴が無いことに加え、錆に関しても非常に少ないことが確認出来ました。
BEAT選びを行う上での最重要確認部分と言えるボディーですが、このBEATのボディーは非常に良い状態であると言えます。
私はBEATに限らず車の基本はボディーだと考えています。
よって、TORINO CARSではこのボディーの状態が良くない車両の仕入れは行いません。
お客様にご安心頂くということと、隠れた修復歴を確認する為に、販売メンテナンスとしてここまでしっかりと確認を行いますが、買取の際に車両を良く見るとおおよそボディーの状態は判断できます。
そして、試乗すれば確実にわかります。
エンジンや補器類、シャシーなどは状態が悪ければ交換ができますが、ボディーは決して交換ができないものです。
お客様におきましても、車選びの際には、是非「ボディーの状態」をご検討頂く一要素に入れて頂ければ良いのではないでしょうか。
次回はタフタホワイトBEATの販売前メンテナンスシリーズ最終回として、シャシーや足廻りのゴム部品の状態確認、清掃を行った際の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。