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ご依頼作業:Mercedes Benz GLC220d 室内異音低減作業 その②
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、東京都にお住まいのお客様より Mercedes Benz GLC220d の室内異音低減作業をご用命頂きましたので、前回より4回に分けて、以下の箇所における異音低減作業の様子をご紹介しております。
①運転席ドアからの異音
②運転席ダッシュボード内からの異音
③助手席ダッシュボード内からの異音
④センターコンソールからの異音
⑤ラゲッジルームからの異音
⑥運転席側リアドアからの異音
⑦Bピラーからの異音
前回は運転席ドアから発生していた異音対策の様子をご紹介致しましたが、今回はダッシュボード内から発生していた異音低減作業の様子をご紹介致します。
※前回の作業はこちら ⇒ GLC220d異音対策作業その①
今回ご紹介致しますダッシュボードに関してで御座いますが、特に段差通過時に運転席側からはガサガサした異音、助手席側からは『チッチッ』といった軽い異音がは発生しておりましたので、早速対策すべくダッシュボード内の確認に入ります。
運転席側からですが、まずダッシュボード側面にあるカバーを取り外します。
カバーを取り外した時点で、ドライブレコーダーの配線が裸のまま、また遊んだ状態で配策されていることが確認できます。
更に内部を確認すべく、ヒューズBOXを取り外します。
すると、中からドライブレコーダー配線のヒューズカバーなどがそのまま入っている状態でした。
これでは音が出ても仕方ないと言えます。
更に、アース線がダッシュボード固定ボルトに共締めされており、これではダッシュボードをしっかりボディーに固定することができていない状態となってしまい、建付け剛性低下によりこれも異音の発生や剛性感の低下に繋がってしまいます。
状況が確認できましたので、対策を行います。
ドライブレコーダーの配線やヒューズカバーを綺麗にまとめた上でTESAテープ等で異音対策を行います。
また、アース線は異音対策を行った上で、運転席足元にあるアンダーカバー内の純正アースポイントに取り付け致しました。
各種配線をダッシュボード内の動かない位置に入れ込んだ上で、ヒューズBOXを元に戻せば運転席側の作業は完了です。
この状態で試走を行いましたところ、運転席側ダッシュボード内から発生していたガサガサした異音は解消していることが確認できました。
続いては、助手席側ダッシュボード内の作業に移ります。
グローブBOXを外して内部を確認することになりますが、自分の車や同じ構造のCクラスを何度も作業しているので、もう慣れたものです。
助手席側ダッシュボード側面のカバー及びアンダーカバーを外し、グローブBOX固定ボルト5本を外すとグローブBOXを取り出すことができます。
内部をよく確認すると、音の出そうな箇所はいくつか見つかりました。
この部分は裸の配線がステーなどに接触しており、手で配線を触ると異音がします。
また、ETCの配線も裸のまま引いてありますので、ここもグローブBOXなどに当たって音が出そうです。
加えて、パヒュームアトマイザーの配管も、手で揺すると樹脂パーツと接触して音が出ている状態でした。
従いまして、各部の異音対策を行います。
ETCの配線はダッシュボード奥から裸のまま来ておりますので、奥までTESAテープで異音対策を行いました。
パヒュームアトマイザーの配管はエプトシールで接触しても音が出ない様に対応します。
これで作業は完了ですので、グローブBOXやアンダーカバーなどを元に戻していきます。
この状態で再度試走を行いましたところ、助手席側ダッシュボード内からの異音も無くなり、ダッシュボード内からの異音はほぼ解消致しました。
この時点で、前側から聞こえてくる不快な異音やザワザワした感覚はかなり低減致しましたが、センターコンソール部分からも小さいものの異音が聞こえてきますので、続いてはセンターコンソール内部の対策、及びラゲッジルームからの異音対策を行いますが、作業の様子は次回にご紹介致します。
では、失礼致します。
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