ブログ
三菱 アウトランダーPHEV 室内異音低減作業 その④
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、大阪府にお住まいのお客様より 三菱アウトランダーPHEV において、以下の多数箇所からの異音でお困りとのことで異音低減作業のご依頼を頂き、先日に作業を実施致しましたので、6回に分けて作業の様子をご紹介致します。
①運転席エアコン吹出口付近
②ダッシュボードセンター付近
③助手席側ダッシュボード付近
④助手席側フロント天井付近
⑤フロント左右ドア
⑥リアシート
⑦ラゲッジルーム
前回は助手席側ダッシュボード付近における作業をご紹介致しましたが、今回は第4回目として、助手席側フロント天井付近及びフロント左右ドアから発生していた異音対策の様子をご紹介致します。
※運転席エアコン吹出口作業はこちら ⇒ 三菱アウトランダーPHEV異音対策作業①
※ダッシュボードセンター作業はこちら ⇒ 三菱アウトランダーPHEV異音対策作業②
※助手席ダッシュボード作業はこちら ⇒ 三菱アウトランダーPHEV異音対策作業③
まずは今回ご紹介致しますうち、助手席側フロント天井付近からの異音で御座いますが、段差を通過する度に『ガサガサ』『パチパチ』という異音が発生しておりました。
静止状態でもルーフライニングを手で叩くと走行中と同様の音が出ており、場所的にもドライブレコーダー及びデジタルインナーミラーの配線による異音の可能性が高いと考えながら作業を進めます。
ドラレコなどを取り付けられている車両で、この部分から配線による異音が発生するケースは本当に多いです。
では作業に入りますが、ルーフライニングの配線を全て引き出すため、センターカバーも取り外してから、配線を引き出します。
これだけの配線がルーフライニングの中で遊んでいたので、異音が出て当然と言えます。
また、センターカバー内にも配線が置かれているだけの状態でした。
そこで、配線全てを綺麗にまとめて、TESAテープで対策を施し、、、
極力振動で動かない様に工夫しながら配線達をルーフライニングの中に収めていきます。
これでルーフライニングを手で叩いても、対策前の様に異音が出なくなったので、試走を行いましたところ、試走においても無事にルーフライニングからの異音は解消致しました。
これに助手席側ルーフライニングからの異音対策はOKですので、続いてはフロントドアの異音対策作業に入ります。
フロントドアにおいては、段差を通過した際に『ピチピチ』という配線が当たるような音と、ドアの下部からビビリ音が出ておりました。
運転席側、助手席側も音が出ておりましたが、主にお客様の奥様が助手席側ドアからの音が気になるとのことでしたので、まずは助手席側ドアから作業を始めます。
因みに、ドアライニングを車両に取り付けた状態でもドアの下部を手で軽く叩くとビビリ音がでる状態でした。
そこで、ドアライニングを取り外して確認を進めます。
まずドアライニング側を確認しますが、パッと見た限りビビリ音になりそうなものはありませんが、良く確認すると、ライニング下部のポケット部分が別体式になっていることがわかります。
しかも、一部はビス止めですが、多くがプラスチックの爪で止まっているだけであり、ドアライニング単体を手で叩くと、この別体部分が振動していてビビリ音が出ていることが確認できました。
そこで、このドアポケット部分を取り外して対策を行います。
対策としては、ドアポケット部分とドアライニングが接する部分全てに不織布を貼り込んで、動いても音が出ない様にしました。
上記対策を行った上で、ドアポケット部分を取り付け、ドアライニング単体を手で叩いてもビビリ音は出なくなりましたので、対策としてはOKです。
続いては、ドア側の確認を行います。
アウトランダーのドアパネルは国産に良く見られるビニールカバーでは無く、樹脂パネルで覆われており、まるで欧州車の様です。
それは良いとして、確認結果、異音が発生しそうな配線が数カ所ありましたので、全て対策を行いました。
配線以外には異音の原因となりそうな箇所はありませんでしたので、ドアライニングを取り付けて試走を行いましたところ、、、
無事に助手席側ドアからの異音も解消していることが確認できました。
助手席側の対策内容がこれでOKで、運転席側からも同じ音が出ておりましたので、続いて運転席側も同様の対策を行うことにします。
ドアライニングを取り外して、ライニング単体で手で叩くとやはりドアポケット部分からビビリ音が発生しているので、助手席側と同様の対策を施します。
ドア側も同様に異音の発生しそうな配線がありましたのでTESAテープなどで対策を行います。
上記対策を行った上でドアライニングを車体に取り付けて、試走を行いましたところ、、、
運転席側から発生していた異音も綺麗に解消致しました。
ここまでの作業でフロント廻りからの異音が無くなり、グッと静かになり質感が上がったことも体感できますが、フロントが静かになった分、今まで以上にリア廻りからの異音が気になり始めます。。。
ということで、ラスト2回はリアシートからの異音とラゲッジルームからの異音対策となりますが、次回はリアシートから発生していた異音対策作業の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。
※ご相談やお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ ⇒ ご相談フォーム