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三菱 アウトランダーPHEV 室内異音低減作業 その⑤
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、大阪府にお住まいのお客様より 三菱アウトランダーPHEV において、以下の多数箇所からの異音でお困りとのことで異音低減作業のご依頼を頂き、先日に作業を実施致しましたので、6回に分けて作業の様子をご紹介致します。
①運転席エアコン吹出口付近
②ダッシュボードセンター付近
③助手席側ダッシュボード付近
④助手席側フロント天井付近
⑤フロント左右ドア
⑥リアシート
⑦ラゲッジルーム
前回は助手席側フロント天井付近及びフロント左右ドアにおける作業をご紹介致しましたが、今回は第5回目として、リアシートから発生していた異音対策の様子をご紹介致します。
※運転席エアコン吹出口作業はこちら ⇒ 三菱アウトランダーPHEV異音対策作業①
※ダッシュボードセンター作業はこちら ⇒ 三菱アウトランダーPHEV異音対策作業②
※助手席ダッシュボード作業はこちら ⇒ 三菱アウトランダーPHEV異音対策作業③
※フロントドア作業はこちら ⇒ 三菱アウトランダーPHEV異音対策作業④
今回ご紹介するリアシートからは、段差を通過した際に運転席側のシートストライカー(キャッチャー)部分より『コトコト』と大きな音、そして同じく運転席側シート背面より『バシャン』という何かパネルが共振している様な音が発生しておりました。
そこで真っ先に良くあるリアシートストライカー部分のガタによる異音かと考え、ストライカーに不織布を張り付けてみたものの全く改善しません。
従いまして、色々な検証を行いましたが、シートロック解除レバーを少しでも持ち上げた状態ですと全く異音が無くなることがわかりました。。。
ということは、恐らくキャッチャーのリンク機構部分に異音の原因があると推測できますので、キャッチャー部分をバラして確認を行うことと致しました。
リンク機構が見えるまでバラして原因を探っていると、リンク機構のある一つのパーツを手で触ると『コトコト』と音が鳴りガタがある部分が見つかりました。
そして、ロック解除レバーを少しでも引き上げると、このガタが無くなり音が出なくなるので、異音の原因はここで間違いないとわかります。
ただ、全ての部品を分解して、この部分のガタ詰め処理を行うことはかなり困難だと想像できますので、対処方としては、ちょうど良い厚さのゴムスペーサーを自作し、軸部分にひっかける形でガタがある部分に挟み込みことに致しました。
上記写真の様にゴムスペーサーをピッタリ挟み込むことでガタが無くなり、異音も出なくなりました。
もちろん、何度も動作確認しましたが、軸部分にひっかけている為、外れてしまう気配は無く、動作も邪魔しておりません。
我ながら『上手くいった』と嬉しくなりました(笑)
キャッチャー部分の対策はこれでOKですが、あとは背面カバーからも異音が出ておりましたので、対策を行います。
カバーが骨組みに当たって音が出ておりましたので、当たる部分に不織布を貼って対策を行います。
対策後、背面カバーを取り付け、キャッチャー部分のカバーを取り付けた上で試走を行いましたところ、、、
リアシートから発生していた大きな異音は綺麗さっぱり解消していることが確認できました。
この部分もお客様が非常に困っていると仰っておりました部分ですので、無事に解消して何よりです。
残る最後の異音箇所としてはラゲッジルームからの音となりますが、次回に最終回としてラゲッジルームにおける作業の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。
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