ブログ
雨天未走行の程度極上 2オーナー車 走行距離11,530kmでメンテ多数 HONDA BEAT 販売前メンテナンス エンジンルーム状態確認
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
先日に入庫のご案内をさせて頂き販売中車両でございます『雨天未走行の程度極上 2オーナー車 走行距離11,530kmでメンテ多数 HONDA BEAT』ですが、販売前に必ず各車両において行っております販売前メンテナンスを実施致しましたので、作業の様子をシリーズでご紹介しております。
※本車両の概要についてはこちらをご覧下さいませ ⇒ 雨天未走行BEAT入庫しました
前回まで3回に分けてボディーの状態確認及び清掃の様子をご紹介致しましたが、今回は【エンジンルーム状態確認編】として、エンジンルームのチェック及び清掃、プラグ確認、点火時期調整、アイドリング回転数調整、デストリビューター確認、アクセルワイヤー調整の様子をご紹介致します。
※錆確認の様子はこちら ⇒ BEATメンテボディー確認①
※フロントの様子はこちら ⇒ BEATメンテボディー確認②
※リアの様子はこちら ⇒ BEATメンテボディー確認③
今回ご紹介致しますエンジンルームにおける各機能の状態確認ですが、BEATにおける大きな魅力の一つに高回転まで元気に回るエンジンがあり、そのエンジンの状態を把握することは充実したBEATライフをお送り頂く上で大変重要な事であると考えております。
エンジン内部の状態に関しては容易に確認することができませんので次回にご紹介致しますブローバイガスの状態確認から推測することとなりますが、少なくともエンジンルームにおいて目に見える部分や取り外して確認できる部分、補器類に関しては自分の目で確認し、交換が必要な部品は交換を行い、調整できる部分は調整を行った上でご納車させて頂きたいと考えております。
因みに、BEATは現代の車とは違い、エンジンの性能に直結する点火時期やアイドリング回転数をはじめ調整可能なものがある為、お客様にBEATのエンジンが本来持つ性能を味わって頂くべく、弊社では必ずエンジンルーム内の確認及び各種調整作業を行ってから販売させて頂いている次第で御座います。
では、早速エンジンルームの確認作業に入りますが、まずは幌スクリーンのファスナーを外した上で幌後部の固定ボルト6本を外して幌とスクリーンをめくり、マットを車外に出しますとエンジンルームにアクセスするためのメンテナンスリッドが現れます。
メンテナンスリッドを外す前にリアトレイ廻りを隅々まで清掃を行いますが、通常汚れが溜まり易い室内側の奥も清掃前でも大変綺麗な状態であることがわかります。
走行距離が11,530kmと大変少ない事に加え、保管状況が良いので、汚れが溜まらないのだと思いますが、更に綺麗にするべく清掃します。
これで、リアトレイ廻りが更に綺麗な状態になりました。
リアトレイの清掃に続いて、メインの作業となるエンジンルーム内の確認へ入りますが、メンテナンスリッドの固定ボルトがハンドノブに交換されていますね。
このハンドノブを緩めてメンテナンスリッドを取り外せばエンジンルームとご対面です。
もちろんホコリの付着はございますものの(それでも他の通常よりも大変少ないですが)、開けてすぐに状態が良いエンジンルームであることがわかります。
また、ヘッドカバーやシリンダーヘッドなどからオイル漏れ、滲み、エアコンベルトやジェネレーターベルトの状態、張りに問題無いか、ゴム類に過度な劣化や亀裂等がないかなど、全体的に目視及び手感によるチェックを致しますが、特に気になる点はございません。
因みにで御座いますが、本車両においてはエンジンルーム関連において多数のパーツが交換されておりますので、以下に記載をさせて頂きます。
【2016年5月(7,848km)時】
・インジェクター交換
【2017年12月(8,576km)時】
・タイミングベルト類一式交換(ウォーターポンプ、シリンダー判別センサー、サーモスタッド含む)
・ACG/コンプレッサーベルト交換
・EACV交換
・デストリビューターASSY交換
・エンジンサイドマウント交換
・クラッチスレーブ交換
・プラグ交換
・プラグコード交換
・イグニッションコイル交換
・マップセンサー
・水温センサー
・吸気温センサー
【2020年6月(10,116km)時】
・燃料タンクASSY交換
・燃料ポンプASSY交換
・燃料センダーユニット交換
・燃料フィルター交換
・燃料系ホース類一式交換
上記の様にBEATの弱点部品を中心に本当に様々な部品が交換されているので、調子が良好であることはもちろん、今後のトラブル予防にもなっております。
一通りの状態確認結果、外観上で問題になる箇所はございませんでしたので、続いてホコリを落とすために清掃を行います。
ヘッドカバーやエアクリーナーBOX及びダクト、樹脂パーツ、ホース類、ハーネス類などの汚れやホコリをクリーナーを用いて手拭きで清掃していきます。
これで綺麗なエンジンルームになりました。
清掃が終わりましたら、続いてスパークプラグの点検に移ります。
スパークプラグは、焼け色や状態を確認することで、燃焼室内部の異常や、インジェクターのトラブルなどを発見することができる重要なバロメーターであり、摩耗状態などを見ることで今後のメンテナンス情報として役に立ちます。
本車両のプラグはNGK製の熱価6番のプラグが装着されておりますが、2017年(8,576km)時に交換済となりますので、3本共に中心電極、側方電極共に摩耗等問題無いのはもちろんのこと、ガイシ部分の焼け色も良好ですので、エンジンの燃焼状態が良好であることがわかります。
確認が終わりましたらプラグの取り付けを行いますが、BEATのシリンダーヘッドはアルミ製でオーバートルクはネジ山を舐めて取返しの付かないことになってしまいますので、しっかり本プラグの規定トルクの27.5N・mで締め付けを行います。
スパークプラグの状態確認が終わりましたら、続いて点火系繋がりであります、デストリビューターの状態確認を行います。
デストリビューターはBEATにおける弱点ポイントの一つであり、内部の錆によるロックが心配なパーツです。
本車両は2017年(8,576km)時にASSY交換されているので安心なものの、念のためキャップを外して内部の状態を確認します。
当然ではありますが、確認結果、錆は全く見られず状態は良好です。
また、せっかくキャップを取り外しておりますので、キャップ側にある接点も清掃を行った上でもとに戻します。
デストリビューターの確認に続いては、同じく点火系繋がりであるエンジン点火時期の確認を行います。
エンジンにおける点火時期というのは、燃焼状態を司り、エンジンが本来持つエンジンパワーを引き出す為の大変重要なファクターであり、点火時期が遅すぎると本来のパワーを発揮できず、早すぎると異常燃焼(ノッキング等)の発生によりエンジンの耐久性にも影響を及ぼしてしまうので、点火時期はメーカーが規定した適切なタイミングである必要があります。
尚、点火時期の確認はミッションケース上部にあるゴムキャップを外して行うことになりますが、確認方法としては、点火時期補正が入らない様にエンジンを十分に暖めた状態(ラジエターファン2回作動後)でサービスカプラを短絡させて、アイドリング回転数にてタイミングライトを用いて確認を行います。
結果は、ほんの少しですが規定値よりも進角側にズレておりましたので、デストリビューター本体を回して、ミッションケースから出ている針とフライホイールの点火マーク(赤い線)がピッタリと一致するように調整致します。
これできっちり規定の点火時期となりました。
調整前でもこの程度のズレであるとフィーリング変化やノッキング等の心配はありませんが、やはりメーカーが様々なテストを通して決定した『規定値』に調整することは重要だと考えています。
続いてはアイドリング回転数の調整を実施致します。
本車両は、アイドリング回転数を制御するEACVが交換済のため、アイドリング回転数は問題無く、アイドルアップも素早く無く動作しておりますものの、i今までの経験上ほとんどの車両でEACV制御が入らない状態の回転数がズレているので、作業手順に従って調整作業を実施致しました。
調整方法としては、エンジンが十分に暖まった状態(ラジエターファン2回作動後)且つ、無負荷状態でEACVのカプラーを外し、エンジン回転数が850r/minとなる様に調整します。
因みに、調整前は予想通り規定値よりも低い550r/min程度でしたので、アイドルスクリューバルブを回して規定値の850r/minに調整致します。
調整ができましたら、EACVカプラを接続し、ECUヒューズ(ヒューズBOX真ん中の7.5Aヒューズ)を抜いてECUのメモリをリセットした後に、再度エンジンを始動し、無負荷状態、ヘッドライトON(ハイビーム)状態、エアコンONの状態それぞれでアイドリング回転数が規定値の1200±50r/minとなっていることを確認できましたら作業は完了となります。
このアイドリング回転数調整においても、調整前でも事実上の不具合等はございませんでしたが、きっちり規定値に合わせると気持ち良いですよね。
そして、エンジンルームにおける最後の作業となるアクセルワイヤーの張りの調整ですが、本車両は走行距離が少ない為、規定値よりも遊びが少し大きいというレベルでしたが、遊びが小さくなる方向に調整し、規定値に調整致しました。
これにて、エンジンルーム内の確認及び清掃、そして各種調整作業は完了ですので、メンテナンスリッドを元に戻し、清掃したトランクマットを敷いて幌も元に戻せばエンジンルームにおける一連の作業は全て完了となります。
以上、エンジンルーム内の状態確認及び清掃、そしてプラグや補器類の状態確認、点火時期確認、アイドリング回転数調整等を行って参りましたが、本車両におけるエンジンルーム内の各部状態が大変良好であることが確認できました。
更に、上述致しました様に本当に多数のパーツが交換されている為、実際のエンジンの調子も大変良好であり、今後のトラブルに関しても他の車両よりも安心頂けるかと存じます。
続いては、エンジン関連確認の続きの作業で、エンジンの健康状態を計り知る為の一要素であるエアクリーナーケース内のブローバイガスの状態確認及びエアクリーナーエレメントの状態確認作業となりますが、作業の様子は次回にご紹介致します。
では、失礼致します。
※ご相談やお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ ⇒ ご相談フォーム
