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MAZDA CX-60 室内異音低減作業 その④
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
この度、兵庫県にお住まいのお客様より MAZDA CX-60 において、以下の箇所からの異音でお困りとのことで異音低減作業のご依頼を頂き、先日に作業を実施致しましたので、4回に分けて作業の様子をご紹介致します。
①サンルーフ
②オーバーヘッドコンソール
③運転席側ダッシュボード奥
④ラゲッジルーム廻り
前回は運転席ダッシュボード奥から聞こえてきたウォッシャータンクにおける異音対策作業をご紹介致しましたが、今回は最終回として、ラゲッジルーム廻りから聞こえてくる異音対策の様子をご紹介致します。
※サンルーフ作業はこちら ⇒ MAZDA CX-60異音作業①
※オーバーヘッドコンソール作業はこちら ⇒ MAZDA CX-60異音作業②
※ダッシュボード奥からの異音作業はこちら ⇒ MAZDA CX-60異音作業③
今回ご紹介致しますラゲッジルーム廻りからの異音ですが、段差を通過する度に『バシャン』という音や『カシャカシャ』『パタパタ』という色々な異音が聞こえてきます。
段差通過時の『バシャン』という異音は、SUVやハッチバック車両では良く発生する音で、弊社でも何度も対策をしてきた経験がございます。
その多くがバックドアライニングもしくはDピラーライニング、ラゲッジルームライニングからの異音で、ドライブレコーダー配線による音やライニングが動くことによって音が出ていることがほとんどです。
ということで、本車両もその予測を元に作業を始めます。
まずバックドアライニングの状態を確認しますが、やはり各ライニングを手で叩いただけでも『バシャン』と大きな異音が確認できました。
そこで、各ライニングを取り外して確認と対策を行います。
最初に異音原因となることの多いドラレコの配線を確認しましたが、本車両は純正ハーネスに固定されていたりして異音の原因ではないことが確認でき、その他も車体側には異音の原因となりそうな箇所は見当たりませんでしたので、ライニング側の対策を行います。
バックドアライニングは手で叩くと車体パネルと接触してビビリ音が出ておりましたので、接触する部分に緩衝材を貼り付けて対策します。
対策を行った上で車体に取り付けますと、手で叩いてもビビリ音は出なくなりました。
また、アッパーライニングからも音が出ておりましたので、ボディーに接触する部分や固定部分に対策を行い、元に戻します。
この状態で試走を行いましたところ、ラゲッジルームから聞こえてきていた『バシャン』という異音は解消致しましたものの、まだ『カシャ』という音と『パタパタ』という音が聞こえてきますので対策を続けます。
ということで、続いてはラゲッジボードを取り外して状態を確認します。
すると、リアドラレコの配線が一部固定されているものの、ラゲッジフロアに置かれているだけの状態で、手で少し触っても異音が発生することが確認できます。
また、この配線の配策を見ると、そのままDピラーを通ってバックドアに入っていると考えられ、この配線の引き回し方を見るとDピラー部分も怪しいので、Dピラーライニングとラゲッジルームライニングを取り外して、確認と対策を行います。
ドラレコ取り付けにおいては、恐らくライニング類を取り外しているので、なぜこのような配策にしたのかわかりませんが、配線がボディーにスポンジテープで貼り付けられている状態で、やはりここも手で触ると異音が出ておりますので、一度スポンジテープを剥がして、異音が出ない様に配線を引き直しました。
対策としては、純正ハーネスに沿う様に各部固定し振動で動かない様にすることと、ボディーに触れない様にします。
これで、ドラレコ配線における対策はOKであり、その他に異音の原因となりそうな箇所はありませんでしたので、取り外したライニングを元に戻します。
続いて、この状態のまま、段差通過時に発生する『カシャ』という独特の音の原因を探りますが、各部を確認したところ、走行中と同じ音が鳴る部分が見つかりました。
このグレーの樹脂パーツを触ると、内部から『カシャ』という走行中に聞こえる音と同じ音が聞こえますので、カバーを開けて内部を確認します。
このパーツは、ラゲッジルームからリアシートを倒すレバーに繋がっているケーブルのパーツですが、内部にある稼働パーツのクリアランスが大きく、樹脂カバーと当たって音が出ています。
そこで、この稼働パーツに動きが阻害されないように不織布を貼って対策を行います。
この状態でカバーを閉じましたところ、この部分からの異音は無くなりましたのでOKですが、この樹脂パーツ本体が元々はただ車体パネルの上に置かれているだけの状態でしたので、異音とならない様に固定をしておきました。
因みに、このグレーの樹脂パーツは合計3つありますので(左右シートとセンターシート用)、あと2つにも全く同様の対策を行っておきます。
これでこのグレーの樹脂パーツ部分からの異音対策はOKです。
ここで試走、、、といきたいところですが、このグレーの樹脂パーツの対策を行っている時に、ケーブルを動かすと助手席側のラゲッジルームライニング内部から『コトコト』とライニングとケーブルが当たる音がします。
これも走行中の異音に繋がっていると考えられますので、今後は助手席側ラゲッジルームライニングを取りはずして、確認と対策を行います。
予想通りと言いますか、ケーブルが全く固定されること無く遊んでおり、ライニングと当たって音が出ておりました。
そこで、対策を行いますが、このケーブルの長さ的にボディー側の各部に固定することができなかった為(そもそもそういう設計なのだと考えられます)、配線自体に対策を施しました。
これでライニングに当たっても音は出なくなりましたので、各ライニングを元に戻し、試走を行いましたところ、、、
無事にラゲッジルームからの異音は解消致しました。
段差通過時に発生していた不快な異音が無くなることで、まるでリア廻りの剛性感が上がった様に感じ、明確に乗り味も向上しました。
これにて全ての作業が完了し、異音が解消できたことを確認できましたので、最後に取り外していた付属品の一つであるトノカバーを取り付けて試走を行いましたところ、リアから『カチャカチャ』と異音が。。。
いつも異音作業にあたっては、車両に積んでいる物や付属品は、異音確認に際して邪魔となりますので、取り外しているのですが、その一つであるトノカバーからも異音が出ておりました。
そこで、最後の作業として、トノカバーの異音対策を行います。
トノカバーを取り外して確認すると、両サイドのブラケット部分にガタがあり、音が出ることが確認できましたので、分解して対策します。
ガタがある部分に不織布を貼る対策を行いました。
反対側も分解して同様の対策を行います。
上記対策を行った上でトノカバーを組み立て確認しましたところ、音は出なくなりましたので、改めて試走を行いましたところ、、、
トノカバーからの異音も解消していることが確認できました。
これで、トノカバーを取り付けた状態でもラゲッジルームからの異音は発生しなくなり、今度こそ作業は完了となります。
以上、ここまで4回に渡りご紹介して参りました MAZDA CX-60 における異音対策作業ですが、各対策を行いました結果、異音の無い快適な車内空間となりました。
加えて、異音によりスポイルされてしまっていた、この車両が本来持つ剛性感のあるしっかりした乗り味となったことが体感できました。
この状態で、外装の洗車と内装の清掃を行い、写真で対策箇所のご説明を差し上げた上でお引渡しさせて頂きましたが、試走結果、お客様より『長い間悩んでいた異音が無くなったので、これからも大事に乗っていこうと思います』とお喜びのお言葉を頂戴し、何よりで御座いました。
是非、末永く愛車での気持ち良いドライブをお楽しみ頂けましたら幸甚に存じます。
Y様、この度は異音低減作業をご用命頂きまして誠にありがとう御座いました。
では、失礼致します。
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