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シボレーコルベット(C8)でドライブ
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
今回は私事の内容となりまして大変恐縮で御座いますが、先日に、以前弊社にてガラスコーティング施工をご用命頂きましたシボレーコルベット(C8)にお乗りのお客様のご好意で、お客様とご一緒にコルベットにてドライブをさせて頂きました。
なかなか出来ない貴重な経験であり、少しワインディングもドライブさせて頂きましたので、本当に簡単ではありますがインプレッションなど記したいと思います。
そもそも今回コルベットをドライブをさせて頂くこととなりました経緯ですが、ガラスコーティング施工が完了して車両のお引渡しの際のお話の中で、私が元々HONDAにて車両開発をしていて本当に車が大好きで・・・との話が盛り上がりましたところ、お客様より『鳥野さんに是非コルベットを運転して頂きたいので、今度でドライブに行きましょう』とのありがたいお話を頂いておりました。
その時は私も是非是非とのお話をさせて頂きましたが、先日に本当にお客様よりドライブのお誘いのご連絡を頂きまして、この度お客様とご一緒にコルベットをドライブさせて頂く機会を頂きました次第で御座います。
そしてドキドキ、ワクワクの状態でドライブ当日を迎えましたが、お客様が弊社ガレージまでお越し頂きまして、お客様のご提案で京都にある『嵐山高雄パークウェイ』まで向かうことになりました。
はじめはお客様の運転で向かいましたが、まず初めに驚いたのは乗り心地の良さです。
サルーンやSUVの様なゆったりとした乗り心地とは全く異質で基本的に締まったものではありますが、極めて高い剛性をもったボディーによく動く足廻りで、締まった乗り心地から想像するよりはるかに段差を角の丸いものとしていなしてくれています。
大きな段差などは『衝撃が来る』と身構えていても『トトン』一切の余韻が無くいなしてしまうので、非常にフラットで乗り心地が良く感じます。
柔らかいブッシュで衝撃を吸収する乗り味とは全く異なる乗り味です。
これは恐らく、磁性流体式の減衰力可変ダンパーであるマグネティックライドダンパーに加えて、タイヤがミシュランパイロットスポーツ4Sという乗り心地に優れるタイヤの組み合わせによる寄与も大きいと思います。
エキゾーストサウンドも少し聞こえてくる程度で、とにかく第一印象は『想像していたよりもかなり快適』という印象でした。
そして、途中で私に運転を変わって頂き走り出しましたが、乗り心地が良いという印象はやはり変わりませんが、低回転域からアクセル開度に対して忠実に反応してくれる加速も気持ち良いです。
エンジンは502ps/6450r/min、650N・m/5150r/minを発揮する6.2リッターV8 OHV 16バルブですが、やはり大排気量NAエンジンといえるもので、昨今のダウンサウジングエンジンでは決して実現しないレスポンシブルばアクセルレスポンスです。
ちなみに、ミッションは8速のDCTで、通常はトルコンATと変わらないほど滑らかに発進してショック無く変速をしてくれますが、極稀にギクシャクした挙動となったことがありました。
お客様が会社の経営者の方ですので色々を勉強になるお話をお伺いしたりしながら、約1時間の街中ドライブを楽しませて頂きまして、嵐山高雄パークウェイに到着しました。
ここからは有料道路のワインディングに入ります。
お客様は『遠慮無くいっちゃってください』と仰っておりましたが、もちろんお客様のお車ですので、常識の範囲内でほんのちょっとだけ楽しませて頂きました。
ワインディングでの印象は、街中とそう変わることなく、やはり路面の段差を綺麗に吸収して、ギャップで跳ねたりは一切しませんので、快適といえるものです。
かといって、ロールはほとんど感じることなく、まさに低重心のスポーツカーのごとく、グイグイと曲がっていきます。
その曲がり方も、MRらしく、回転中心が自分の少し後ろにある様な感覚で、回り込む様な曲がり方です。
ミシュランパイロットスポーツ4Sのグリップ力も非常に高いので、ちょっと攻めたぐらいではスキール音など全く出ません。
上りのコーナーの出口でアクセルを深く踏み込むと、強烈な加速ですので、フロントの接地感が無くなる点が気になりましたが、MRですので仕方ないところだと思います。
ワインディングではエンジンはまさに本領発揮という感じで、アクセルを踏み込めば踏み込んだだけ溢れる様にトルクが押し寄せてきて、そのトルクがアクセルのほんの少しの動きに対して遅れなく出てくるところが、さすが大排気量NAエンジンです。
トルクの出方は、高回転型NAの様に回転数が高まるにつれて盛り上がる様なものでは無く、フラットトルクでどの回転から踏んでもしっかりと加速するというもので、その点はアメリカ車に想像するエンジン特性そのものでした。
ブレーキに関しては、それほど強く踏み込む様なことはしておりませんが、軽く流す程度では踏力に対してリニアに制動力が立ち上がり、カックンでもなく、効かないということも無く、非常に自然でした。
そうそう、シートもホールド感が高く、特に腰回りをしっかりとホールドしてくれるので、非常に走りやすかったです。
そして、ワインディングを1往復した時点で、お客様のご提案で屋根をオープンにし、センターコンソール上部にあるロータリーセレクターでドライブモードを『レーストラックモード』にして走行しました。
アクセル開度に対してスロットルが大きく開く設定となり、エキゾーストサウンドが一気に大きく、そしてサスペンションも明確にしっかりとします。
高回転域でアクセルをオフにするとマフラーから『ババッ』と炸裂音が聞こえてきて、気分が盛り上がります。
更に、メーターのグラフィックも変わり、タコメーターがバー表示になったり、油温が見れたりと、スポーツ走行用になっていました。
お客様ご自身もレーストラックモードにされたことが無かった様で『少し跳ねるかもしれませんね』と仰っておりましたが、実際は全くそんなことは無く、元々少なかったですが、無駄な動きが更に無くなった上で、どっしりとした接地感が高まってワインディングではこのモードの方が明確に走りやすかったです。
驚いたことは、サスペンションの減衰力は明確に硬くなっているにも関わらず、通常のツーリングモードよりも更に段差でのショックが小さくなり、路面に吸い付く様に安心してワインディング走行ができました。
ボディーもオープンにしても剛性不足は全く感じることが無く、スカットルシェイクは本当に一切感じませんでした。
凄いボディー剛性です。
正直なことを申しますと、アメリカ車は少し緩いという先入観がありましたが、そんな先入観は一気に吹っ飛び、まさにスポーツカーだと思いました。
スポーツカーでも、サーキット走行を見越したがっしり固めたスポーツカーというよりは、なんだか優しいスポーツカーという感じです。
以前、HONDA時代にドイツに駐在していた時に、それもドイツで知り合った方(バーで知り合った見ず知らずの人です)のメルセデスAMG GTをドライブさせて頂いた経験がありますが、AMG GTはまさに全てをがっしり固めたスポーツカーで、乗り心地もガツガツをショックを伝えてくるものでしたので、同じスーパースポーツでもここまで違うのかと凄く勉強になりました。
※ドイツ駐在時代にAMG GTをドライブさせて頂いた時の1枚。アウトバーンにて人生ではじめて300km/h越えを体験しました。
そんなこんなで、ワインディングを2往復させて頂きまして、その後はお客様の運転となりましたが、お客様も物凄いスピードでワインディングを走行されて・・・
こういった種類の車は実際にスポーツ走行される方は少ない様に思いますが、お客様は『走ってなんぼでしょう』とお楽しみになられていたことが印象的で、素敵でカッコ良かったです。
あまりに凄い前後、左右の横Gで少し酔ってしまいましたが(笑)
ということで、13:30に出発して17:30に帰ってきましたので、4時間に渡るドライブでしたが、このようなスーパースポーツカーを運転するという貴重な経験をさせて頂きまして、本当に感謝感激で御座いました。
初めはHONDA N-ONEのガラスコーティング施工から始まり、コルベットのガラスコーティング施工をご用命頂きましたご縁で、今回の様に仕事ではないお付き合いをさせて頂けましたことが嬉しく、人と人とのご縁というものを大切にしないといけないと改めて強く思った次第で御座います。
更には、お客様はジャガーEペイスも最近オーダーなさったとのことでしたが、『もちろんオプションにはガラスコーティングは入れませんでしたよ』と・・・
もう本当に嬉しくて、嬉しくて、、、精一杯施工させて頂きます!!!
お客様は私のブログを拝見して頂いているとのことでしたので、この場でも改めてお礼を申し上げます。
この度は楽しく、貴重な経験をさせて頂けましたことに、心より感謝を申し上げます。
本当にありがとう御座いました。
以上、今回はシボレーコルベットにてドライブさせて頂きました際の簡単なインプレッションを記載させて頂きましたが、次回は先日に作業をさせて頂きましたMercedes AMG E53(W213 後期モデル)の室内異音低減作業の様子をご紹介致します。
では、失礼致します。