ブログ
ご依頼作業:VOLVO XC90 D5 室内異音低減作業 その①
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
先日で御座いますが、東京都にお住まいのお客様より VOLVO XC90 D5 の室内異音低減作業をご依頼頂きました。
この度のお客様は、走行中に室内各所から発生する異音が大変気になられるとのことで、ディーラー様に何度か対策作業を実施して頂いたり、乗り心地の良いタイヤに交換などをされたとのことですが、やはり異音が解決しないとのことで弊社にご相談のご連絡を頂戴致しました。
ご相談をさせて頂きます中で、お客様は東京都にお住まいと大変遠方では御座いましたが、ちょうどこちら大阪にお越しになるタイミングがあるとのことで、この度弊社にて異音低減作業を実施させて頂く運びとなりました次第で御座います。
因みに、ご相談を頂きました時点でお客様よりお伺いしておりました事象としては以下となります。
・車体後部からのビビリ音や軋み音
・後部シート付近からの異音
・助手席フロントドアポケットからのビビリ音
・オーディオの音量を上げた際に助手席フロントドアライニングからビビリ音
加えまして、ウィンドウモールやドアのチリのズレなども気になっているとのことで、同時に修正作業をさせて頂くこととなりました。
そして、作業日当日となりまして弊社までお越し頂き、お客様と共に弊社周辺のいつも異音を確認する道(かなり路面の荒れた道)を走行しましたところ、以下の室内異音を確認致しました。
①助手席側ラゲッジルームライニング内からのビビリ音
②テールゲートからのビビリ音
③テールゲートからの軋み音
④助手席側Aピラー付近からのビビリ音
⑤2列目シート下部からのビビリ音
⑥2列目シート下部からのコトコト音
⑦リア席ドアライニングからのビビリ音
⑧助手席フロントドアポケットからのビビリ音
ということで、上記箇所における異音低減作業を行うこととしましたので、その様子を今回より4回に分けて順にご紹介して参ります。
今回は第1回目、異音低減作業その①として、①助手席側ラゲッジルームライニング内からのビビリ音に対する異音低減作業を実施致しました様子をご紹介致します。
では、早速作業の様子をご紹介して参りますが、まずは助手席側ラゲッジルームライニング内を確認する為に、内装を取り外していきます。
ラゲッジルームライニングを取り外しますと、すぐにビビリ音の原因は判明致しました。
ドライブレコーダーの配線が異音処理されておらず、且つどこにも固定されることも無くおかれているだけの状態です。
このドライブレコーダーの配線が、サブウーハーの樹脂ダクトなどに接触してビビリ音が出ていることは明白です。
更に、念のためにもう少し前側となる座席横のガーニッシュ等も取り外して確認致します。
やはりここも異音が出そうな状態です。
更に、異音よりも重大なこととして、ドラレコの配線がカーテンエアバックの前側を通してある状態でした。
これでは配線がエアバッグの展開を邪魔してしまい、命にもかかわってくることですので、これはいくらなんでも、プロの仕事としてどうかと悲しくなってしまいます。
従いまして、配線が裏側を通る様に配策もやり直しておきました。
以上、状況が把握できましたので、ここから異音が出ない様に処理をして参ります。
具体的には、ドラレコ配線に要所要所でTESAテープを巻いた上で、純正ハーネスに短いピッチで固定をしていきます。
また、Dピラーにおいてもドラレコ配線の異音処理を行っておきます。
以上で、ラゲッジルームにおける異音対策作業は完了ですので、外したライニングを元に戻します。
この状態で試走を行いましたところ、ラゲッジルームライニング内からの異音は無事に解消していることが確認できました。
この対応だけでも、段差でもビビリ音が低減して、リア廻りの剛性感が増した様に感じます。
しかし、まだまだ対応すべき箇所は残っておりますので、続いてはテールゲートの異音対応に入りますが、続きの作業は次回にご紹介致します。
では、失礼致します。