ブログ
ご依頼作業:Mercedes AMG GLB35 室内異音低減作業 その④
TORINO CARSのブログをご覧頂きまして誠にありがとう御座います。
はや、10月となり、秋晴れの日も多く、本当に気持ち良い季節になって参りました。
わたしなどは、『出掛けたい』『ドライブしたい』と、とにかく車を使ってどこかに行きたい衝動に駆られます。
その度に私達を楽しみながら目的地まで運んでくれる車って『本当に素晴らしいものだなぁ~』と心から思います。
皆様も季節の良いこの秋に、車でどこかにお出掛けの予定はございますでしょうか?
さて、引き続き、この度ご用命頂きました Mercedes AMG GLB35 における室内異音低減作業の様子を4回に分けてご紹介しております。
①助手席側Bピラーからのビビリ音
②運転席側、助手席側Dピラーからのビビリ音
③テールゲートからのビビリ音
④運転席側、助手席側ドアからの軋み音
⑤助手席側Aピラー、ダッシュボード側面からのビビリ音
⑥エンジンルームからのコトコト音
前回は前席ドア及びAピラー、ダッシュボード横から発生していた異音対策の様子をご紹介致しましたが、今回はGLB35における異音低減作業最終回としまして、⑥エンジンルームからのコトコト音に対する異音対策作業の様子をご紹介致します。
※Bピラー異音対策の様子はこちら ⇒ AMG GLB35異音対策作業その①
※Dピラー及びテールゲート異音対策の様子はこちら ⇒ AMG GLB35異音対策作業その②
※ドア及びAピラー異音対策の様子はこちら ⇒ AMG GLB35異音対策作業その③
本車両におけるお客様から対策依頼を頂いていた異音に関しましては、前回までご紹介致しました対策にて全て解消致しましたものの、異音低減作業の確認走行中におきまして、稀に運転席ダッシュボード奥から段差や路面のウネリに併せて『コトコト』と小さな音がしておりました。
しかも、いつも発生する訳では無く朝一や夜といった涼しく、且つエンジンルームが冷えた状態のときのみ発生するもので、お客様もこの異音に関しては全くなにも仰っておりませんでした。
お客様がお困りの異音では無く、この異音に関して対策依頼も頂いておりませんので、対策しようか迷いましたが、せっかく他の箇所の異音が無くなり静かになったにも関わらず、このダッシュボード奥からの異音が発生していることが私的に凄く気になり、対策を行うことにしました。
繰り返しになりますが、音としては運転席ダッシュボードの奥から聞こえており、段差通過だけでなく路面少しうねっている様な場所を通過する際にも『コトコト』と音がします。
当然、まずは内装からの発音を疑いましたが、ダッシュボード側面のガーニッシュを外して内部を確認してもコトコトと音の出そうな物は見当らず、よくよく聞くと遠いところから聞こえてくる様でしたので、室外からの音だと判断しました。
そうなると、通常はサスペンションのアーム類のガタや、アッパーマウントの劣化などサスペンション関連からの音を疑いますが、その場合は路面の少しのウネリを通過する様な場合に音が出ることは考え辛いことに加え、エンジンルームが冷えている場合にのみ発生するということから、エンジンルーム内から発生していると予測し確認を行いました。
エンジンルーム内で、段差や路面のウネリで力が加わりそうなものは・・・
AMGモデルだけ装着されているストラットタワーバーが目に入りました。
これからコトコト音がでることがあるのかな?と手でつかんでグッと力を加えると・・・
『コトコト』と室内で聞く音と同じ音がします!
これか!と手ごたえを感じ、ストラットタワーバーの台座とバーの結合部分のボルトを確認するとあまりトルクがかかっておらず少し緩んでおりましたので、しっかりと締め込んでみると・・・
手で力を加えても音はしなくなりました。
この接合部分の締め付けトルク不足で、力が加わることで微少に動いてしまっていた様です。
そして、締め付けを実施後、エンジンルームが冷えている状態で試走を行いましたところ、見事にダッシュボード奥から聞こえていた『コトコト』音は綺麗さっぱり解消し、他の異音が無くなったことも相まって、それはもう気持ち良く運転できる状態になりました。
しかも、ストラットタワーバーが本来の働きをする様になったからか、サスペンションに入力が加わった際に、剛性感が増したように感じます。
これは、異音が無くなった効果かもしれませんが。。。
とにかく、これにて、今回実施致しましたGLB35における異音対策は全て完了となり、無事にお客様がお困りでありました異音は全て解消することができました。
そして、最後は車両のお引渡し前に車両の内外装の清掃です。
作業を実施した箇所を重点的に、内装もしっかりと清掃を行います。
以上で、全ての作業は完了となります。
最後にお客様がお引き取りでご来店頂きました際に、実施致しました作業を車両にてご説明差し上げました後に、この状態で効果確認としてお客様と共に同乗走行させて頂きましたが、『異音が無くなってる!』と大変お喜び頂けました。
『少しこの車のことが嫌になっていたけど、これでこれからも当分の間は乗っていくことができる』と仰って頂きましたので、ご満足頂けました様で何よりで御座いました。
毎回ですが、お客様にお喜び頂けますと、私としましてもモチベーションが上がり、『これからも異音対策頑張って行こう』と思えます。
この度、室内異音低減作業をご用命頂きましたD様、誠にありがとう御座いました。
また、何か気になる点がございましたらお気軽にご連絡下さいませ。
以上、4回に渡り Mercedes AMG GLB35 における室内異音低減作業の様子をご紹介して参りましたが、本ブログをご覧頂きましたお客様におかれましても、室内異音にてお困りの際にはお気軽にお問い合わせ下さい。
異音は必ず解消できるとのお約束が難しいものではありますが、お客様がお困りであります異音低減に向けて最善を尽くす所存で御座います。
では、失礼致します。